4月23日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代ベストイレブン」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に“マイベストイレブン”を選んでもらっている。人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、外国籍選手は3人まで。ここでは、平塚(現湘南)や鹿島などで右SBとして活躍し、1998年にはフランス・ワールドカップに出場した名良橋晃氏の“マイベストイレブン”を紹介しよう。

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 現役時代に対戦して、強烈な印象が残った選手たちを中心に選びました。なので、現役はいないですね。

 マッチアップして一番やりにくかったのは、スピードでドリブルを仕掛けてくる三都主。左SBではアツの「カミソリか!!」というくらい鋭い切り返しに、何回引っかかったことか……。彼は、”元祖ブレ球フリーキッカー”なので、無回転キックも凄かったですね。対峙した三都主とアツは、裏を返せば、ふたりともやりがいがあった相手です。

 助っ人でインパクトが強かったのは、力強いオリバとスピードのあるケリー。どちらも、技術も高かった。オリバは98~99年の頃に勢いのあった清水で、前線の中心になっていて、よく印象に残っています。対戦して嫌な存在でしたね。ケリーは中盤で活きる選手だと感じました。

 テクニックがある俊哉は「こんなところにいるの?」という神出鬼没な嫌らしいプレーもしてきた。敵としてだけでなく、代表では味方としても一緒にプレーしましたけど、上手さがあって、得点感覚もある。良い選手でしたね。

 モトさんで印象深いのは、僕が鹿島にいた97年、三ツ沢でのフリューゲルス戦で決められたハットトリックですね。守備のバランスを取れて、得点も取れる。キャプテンシーもあったので、味方にすると本当に心強い選手です。

 永輔の身体能力の高さはすごく鮮明に覚えていて、だから色んなポジションをこなせるんだと感じました。1対1でほぼ負けない薩川は、柳沢(敦/元鹿島)との力強いバトルがかなり見応えがありましたよ。彼はスピードもあって、ちなみに常に「半袖でやっていた」というのも記憶に残っています。

 能活は安定感がありましたし、強気な姿勢も印象的。そんなに身長はなかったと思うんですけど、それを上手くプレーエリアでカバーしていた。ヒデは説明不要のレジェンドでしょう。中盤に置きたかったですけど、元々はウインガーなので、きっと右サイドもできるはずです。

 右SBの僕にとって、ジョルジーニョは憧れ。基礎技術が高くてメンタルも強く、守備もおろそかにしない。抜きんでているハイレベルな選手です。鹿島でチームメイトになってからは、ガムシャラに行くよりかは周りとの関りとか良いタイミングで行く、そういう攻撃参加も参考にさせてもらいました。おかげで、自分なりにレベルアップしたところはあると思いますので、もう、自分のなかでは、ずっと〝師匠″です。

 このメンバーだと、攻撃的なサッカーで、サイドアタックが中心になるのかな。監督は自分のプレーをよく分かってくれたトニーニョ・セレーゾ監督。この指揮官に任せれば、ディティールまで追求した守備を構築できるはずです。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

PROFILE
名良橋晃 ならはし・あきら/71年11月26日生まれ、千葉県出身。現役時代は平塚(現湘南)や鹿島などで活躍した元日本代表の右SB。98年にはフランス・ワールドカップに出場した。現在は解説業などを務める。

※『サッカーダイジェスト』2020年5月14・28日合併号より加筆・修正して転載。

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