ピアノを自ら演奏しながら、伸びやかな高音の歌声を響かせる--。その様子をSNSに投稿して話題になっているJリーガーがいる。J1大分のMF島川俊郎(としお)(29)。コロナ禍で本業のサッカーが制限される中、一芸を生かした活動は多くの共感を呼び、曲のリクエストも続々と寄せられている。

 新型コロナウイルスの感染拡大で大分は4日から活動休止中。島川も自宅で筋トレなどをしつつ、満足にボールを蹴れない日々を送る。外出も控える中、「ダラダラ過ごすのは嫌」と1日1曲の弾き語りを自らに課した。ピアノは小学1年から中学3年まで習い、その後も趣味で続けていた。

 今季から始めたインスタグラム(@shimakawa.t)に弾き語りの動画を投稿し、3月31日からは連日更新。2~3曲を投稿する日もある。その数すでに50曲以上。選曲も洋邦や新旧を問わず幅広い。曲のコードを探し、練習するのに簡単なもので約30分。その後、時間をかけて動画を編集し、ときにはコーラスも別録りする。

 サッカー選手とは思えぬ質の高さと凝ったつくりに「鳥肌が立った」「癒やされる」と称賛が相次いだ。4月27日時点でフォロワーは5千に迫る。曲のリクエストも続々と届き、300曲を超えたという。島川は「誰かを感動させようとやったわけではなくて。サッカー選手なのに何やってんだ、って笑ってもらえるかなと始めたもの。ありがたい限りです」と恐縮する。