新型コロナウイルスの危機で先行き不透明な中でも、クラブは今後に向けたチーム編成を考えていかなければならない。

 各クラブが補強戦略を含め、今後に向けた協議を進める中で、現地時間4月28日に移籍市場に精通するイタリア人のジャンルカ・ディ・マルツィオ記者が、英衛星放送『Sky Sports』でファンからのマーケットに関する質問に答えた。

 まず、マンチェスター・ユナイテッドでの去就が取りざたされるポール・ポグバについて、ディ・マルツィオ記者は「契約が残り1年となるから、移籍するかもしれないと思う。そうなれば、今、契約延長するのは非常に難しい」と持論を展開した。

「ユナイテッドはもっとも重要な選手だと考えている。ピッチ上だけでなく、マーケティングやグッズ販売など、あらゆる面からね。だが、今の契約状況から、残るのはとても難しい」

 では、どのクラブがポグバを狙うのか。ディ・マルツィオ記者は、「レアル・マドリーが狙っている。ジネディーヌ・ジダン監督は昨夏も彼を望んだ」とコメント。さらに「ユベントスも復帰を望んでいる。ただ、彼らはトレードしかしない」と続けた。

「だから、ユナイテッドがユベントスの選手をトレードで望むか次第だ。ミラレム・ピャニッチやドグラス・コスタとかね。直近でもユベントスとユナイテッドがコンタクトを取ったのを知っている。ユベントスはこの類の取引を望んでいるからだ」


 また、バイエルンが買い取るかが不明瞭なフィリッペ・コウチーニョについて、ディ・マルツィオ記者は「(保有権を持つ)バルセロナが売却を望んでいる選手のひとりだと知っている。クラブが経済的な困難に直面しているからだ。彼らは選手を売らなければいけない」と述べた。

「コウチーニョに対するオファー次第だ。2、3か月前にチェルシーが望んだが、また欲しがるかは分からない。カルロ・アンチェロッティがエバートン強化を望んでいるのは知っている。コウチーニョは標的のひとりになり得るだろう。でも、元リバプールのコウチーニョがエバートンを望むか。それにおそらく、彼はチャンピオンズ・リーグで戦うチームにいたいだろう」

 同記者は意外な選手にも言及している。プレミア行きが囁かれているアトレティコ・マドリーのトーマス・パーテイだ。「アーセナルがかなり望んでいる。アトレティコは全選手がマーケットにいるよ。だからオファー次第となる。条件が良ければアトレティコはすべての選手の売却にオープンだ」と話している。

「アトレティコが望むのは金銭だから、他選手を絡めての取引は難しい。取引になるとアトレティコは非常に賢い。だから残留でもサプライズではないだろう。来年、再来年に売ることもできる。だからアトレティコはコントロールしているんだ」

 またジョゼ・モウリーニョのプランが注目されるトッテナムの補強に関しては、ナポリのカリドゥ・クリバリが候補になり得るとの見解を示した。代理人とチェアマンの関係が非常に良好だと指摘している。

「クリバリはアンチェロッティもエバートンに加えたがっている。代理人はプレミアリーグのクラブと非常につながっているんだ。だから、プレミアリーグ移籍の可能性は非常に高いと思う」

 リバプールなどへの移籍が注目されているレッドブル・ライプツィヒのティモ・ヴェルナーについては、「移籍することは確かだと知っている。代理人が解決策を見つけようと動いているところだ。ユベントスやインテルとも話している」と話した。

「おそらくリバプールとも話している。以前から望んでいるからね。現時点で彼が適切な選手かは分からない。リバプールの前線はおそらくだれも必要ないポジションだからね。だから、ベンチに座るかもしれない選手に大金を費やすのは難しい。ただ、今はヴェルナーに関してリバプールとライプツィヒの取引はない」


 バルセロナ移籍が騒がれるインテルのラウタロ・マルティネスも今夏の目玉となり得るが、ディ・マルツィオ記者は、「契約解除金が設定されているが、バルサはそれをキャッシュで払うことは望んでいない。だから合意の必要があるが、まだ至っていない」と述べている。

「キャッシュと他選手を絡める取引となる。ネルソン・セメド、ジュニオール・フィルポ、アルトゥーロ・ビダルなどだ。アントワーヌ・グリエーズマンはサラリーが高すぎる。今は話し合いが止まっており、バルセロナはこれから取引に戻るか決める。毎日ではないが、両クラブはこの数週間話してきた」

 はたして、動向が注目されるビッグネームたちは、今夏をどのような形で過ごすだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部