新型コロナの影響で、全国高校総合体育大会の夏季大会が史上初の中止になったことを受けて、県内の部活動の顧問らが苦しい胸の内を明かした。高校生活の集大成を披露する場が失われ、大学や社会人といった進路選択への影響も懸念されている。

 「選手と同じように悔しい。ただ、命あってこそのスポーツだから受け入れるしかない」と、仙台育英陸上競技部、長距離男子の真名子圭監督(41)は話した。同校は昨年全国高校駅伝優勝メンバーが多く残り、大会への期待も高かった。今月から県内外出身の選手26人を帰省させ、自主練習の日々が続いている。電話口で「先生、いつ帰れますかね」と不安をこぼす選手も少なくないが、真名子監督は「まだ12月の全国高校駅伝がある。絶対いつか走れる時が来るから、昨年の王者らしく耐えよう」と励ます。

 聖和学園の男子卓球部は高校最後の団体戦がなくなった。昨年はあと1点のところで全国高校総体への出場権を逃し、今年にかける思いは強かった。3年生の大石厚仁主将は佐々木大翼顧問(32)に電話で「この状況で中止は仕方ないことですよね」と話した。だが声のトーンは低く、佐々木顧問は「実際は悔しかっただろうに」と推し量った。