新型コロナウイルスの感染拡大を受け、全国高校総合体育大会(インターハイ)の中止が決まった。高校生活の集大成として汗を流してきた高校3年生は挑戦の場を失い、落胆の色を隠せないでいる。

 盛岡工業高レスリング部はインターハイ出場17回の強豪校。昨年は初戦で敗退した。主将の村上史拓さん(3年)は「先輩の結果を超すことを目標にみんなで頑張ってきた。最後の年に練習の成果を出したかった」と残念がる。それでも「未来を見据えて今できる準備をする」と練習を続けた。監督の巣内哲司さん(49)は「練習の成果を出す最高の舞台がなくなるのは、子どもたちにとってつらいこと」と話す。

 日本一をめざし、厳しい練習に耐えてきた不来方高女子ハンドボール部。3月の臨時休校中も各自で毎日5キロ以上ランニングし、筋トレも欠かさなかった。主将の川村希咲さん(3年)は「すごく煮え切らない気持ちだけど、誰かを責められるわけでもない」と率直な思いを漏らす。つらいときも楽しいときも13人の3年生はともに過ごしてきた。「最後の大会で目標を達成できずすごく残念。今後の生活や大学に進学しても生かせることはあると思う」と話した。顧問の大沢勝さん(40)は「彼女たちが納得できる機会をつくってあげたい」と語った。