「大相撲夏場所」(5月24日初日、両国国技館)

 夏場所の番付が27日、発表され、20歳のホープ、琴勝峰(佐渡ケ嶽)が新入幕を果たした。佐渡ケ嶽部屋からは先場所の琴ノ若に続いての新入幕で、千葉県出身も琴ノ若以来で戦後24人目。

 師匠の佐渡ケ嶽親方は「若手が琴ノ若、琴勝峰と、こうやって2人が幕内に上がってきたので、私としても楽しみですね。でも、それに対しては琴奨菊とかが大きな存在だと思うんですよね。そして琴恵光、琴勇輝が稽古をつけて引っ張り上げたということだと思うんですよね。琴奨菊が琴勇輝、琴恵光を引っ張り上げて、また琴ノ若と琴勝峰を引っ張り上げて。順番で琴奨菊に引っ張り上げてもらった。琴恵光と琴勇輝が、次は自分たちが琴ノ若と琴勝峰を引っ張ってやろうと。そして幕下にいる琴太豪とか琴翼も自分たちが引っ張ってあげようという。順番でうまくいっているような感じですよね」と部屋での相乗効果に手応え。

 琴勝峰の昇進の早さも部屋と同期生の存在があったから。「二つ上に琴ノ若がいて。早く追い付きたい、追い越したいという気持ちが琴勝峰を成長させていったんじゃないのかなと思いますね。番付が上がるにつれて、琴勝峰も自分でやらなきゃという意識が強くなりましたよね。入門したときから体には恵まれていたので。ただ、素質だけでは相撲は取れないですからね。そこで一生懸命やってきたことが、けがもなく、こうやっていい結果につながってきたんじゃないかなと思いますし、あとはやっぱり同期生ですよね。納谷、塚原、豊昇龍というのが琴勝峰にとってはいい刺激なんじゃないですか」と語った。

 まだまだ上を狙える逸材。「見た感じはおとなしいんですけどね。おとなしいんですけど、内に秘めるものがやっぱりあるんじゃないかと思いますね。本人は入門したときから変わらない。そのまま育ってきたという感じなので。ただ、琴勝峰には、勝負の世界に入った以上は強くならなきゃいけないと。上はなんぼでもあるんだと。そういうことは言いました。先場所もそうですけど、最後に勝って優勝が決まったんですけど、その前でも優勝が決まる一番があったんですよね。序ノ口でもあったが、その緊張というのが空回りしてしまう部分があるんですよ。そこは稽古で補っていくしかないんだと。自信を持って土俵に上がるしかないんだと。そういうことは今後大事な部分かと思いますね」。

 相撲の部分もまだ伸びしろは十分。「体が大きいぶん、右を差して投げを打ったりするのがですね。そうじゃなくて腕(かいな)を返して前に出るという。そういう四つ相撲に育てて、そういう形をつくっていきたいなと思っていますね。あの体で突き押しというのはものすごくいいものを持っている。私も先代の師匠からですね、上背があるし、手が長いし、体も柔らかいんだから、懐が深いんだから。だから突っ張ってから自分の四つに組むのがいいんだぞと私は教わった。それを琴勝峰にも教えていきたいと思いますよね」と、先代師匠(元横綱琴桜)の教えをまな弟子に注入していく。