今夏の高校スポーツの夢舞台、全国高校総合体育大会(インターハイ)が新型コロナウイルスの影響を受け、史上初めて中止になった。26日の全国高校体育連盟の決定を受け、高知県内の選手も悔しさをこらえた。

 高知小津高校の石元潤樹選手(3年)はインターハイ優勝が夢だった。中学時代はテニス部。「前の人を抜いて、走り終わった時の達成感が気持ちいい」と高校では陸上競技を始めた。専門の800メートルで昨年はインターハイで準決勝に進出し、国体では3位入賞。

 だが、インターハイは「特別な大会」だった。準決勝で敗れた昨年は、短いレース間でも走りきる体力が必要と痛感した。この冬は普段の練習場が改修工事で使えず、学校近くの公園でダッシュや筋力強化に励んだ。新型ウイルスの影響で部活も中止になった臨時休校期間は坂道を1人で走った。全てはインターハイ優勝のためだった。

 だが、新型ウイルスの感染拡大は止まらず、予定していた3~5月の試合は全て中止に。インターハイもなくなり、大きな目標を失った。石元選手は「つらかった練習を振り返ると悲しい。ただ、この判断は仕方ない」と肩を落とす。