プロバスケットボールのBリーグでB2(2部)の香川ファイブアローズが、インターネットによるクラウドファンディングで運営資金を募っている。

「経営難で存続危機! 再建達成へ」と告知し、目標額は5月下旬までに1000万円。支援は3000円から50万円までのコースから選べ、選手のサイン入りグッズや、地元名物のうどんなどがもらえる。受け付け開始から約10日が経過した時点で、目標額の約47%に到達した。

藤田秀彰代表(52)との一問一答は以下の通り。

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-今季開幕直前に代表に就任した

藤田代表 不祥事による制裁を受けたばかりで、チームはどん底の状態だった。ただ、そのときに感じたのは、一地方にある、経営規模的にも小さな企業の不祥事が、全国的にも大きなニュースになったのは、スポーツに特殊な価値があるからこそだと。単なる株式会社ではなく、社会的意義のある団体だから、大きく取り上げられるのだと考え、その価値に注目した。そして、ここからはい上がることに挑戦したいと思った。

-前年度最下位のチームは、B2西地区2位に躍進した

藤田代表 就任当初は、西地区4位以上に入ってくれればという気持ちでいた。躍進の最大の要因はチームワーク。その成果がはっきり出た。

-シーズン途中には、前ニュージーランド代表監督のポール・ヘナレ氏を招へいした

藤田代表 B1を目指していくうえで、世界基準を知る指導者は非常に重要。前年最下位で、集客も1000人に満たないようなチームだけれど、力を貸して欲しいと伝えたら、彼自身もそういう挑戦は好きだと。すんなりという表現が正しいかわからないが、話はとんとん拍子で進んでいった。

-その指導ぶりを実際に見てどう感じたか

藤田代表 やはり素晴らしいなと。選手個々を生かした起用方法で、チームワークもさらに向上した。世界基準を知る指導が入り、選手たちのモチベーションも上がった。非常にいい効果が出た。

-だからこそ、コロナ禍によるシーズン途中終了は残念

藤田代表 本当にその通り。チームとして初めてのプレーオフ進出圏内につけ、モチベーションは相当高かっただけに。

-クラブの魅力について

藤田代表 ファイブアローズ全体についていえば、昨年9月にスタッフもほぼ入れ替わり、若い職員が多い元気なクラブに生まれ変わっている。経験値はまだ低いが、チャレンジしていこうという気持ちがあふれている。コート上でプレーする選手だけでなく、クラブ全体が柔軟な戦術で戦っていきたい。

-クラブにとって、世の中にとっても、いまは大変な状況

藤田代表 代表就任時にスポーツの価値を感じたという話をしたように、スポーツの魅力が、世の中に元気を与えられる日がきっと来る。スポーツには、沈んだ気持ちを前向きに変えるパワーがある。来季が始まったとき、ファイブアローズもそんな役割を担いたい。