国境を越えた新型コロナウイルスの感染拡大で、東京五輪・パラリンピックの開催延期が決まった。佐賀県内では5月10、11日に、全20市町を巡る聖火リレーがあるはずだった。そのランナーたちは、いま、何を思うのか。

■伊万里・内田さん

 生まれつき足が不自由な伊万里市在住の有田工業高校2年の内田琢馬さん(17)は、5歳から車いすのロードレースに参加している。将来、パラリンピック出場を目指していて、聖火リレーには、その思いをもって有田町を走るつもりだった。開催延期は予想していた。「延期は残念だが中止でなくて良かった」と一安心。「思いは冷めていないので、1年後でも聖火に同じ思いを込めて走る」

■唐津・ラマさん

 2007年にネパールから来日したラマ・カンチャさん(37)。いまは結婚し、唐津市に住んでいる。県国際交流協会の仕事などに関わる中で、関係者から「走ってみないか」と声を掛けられ、応募した。「ネパールは五輪とあまり縁がない国。光栄で走りたいと思った」。延期は残念だが「世界全体のことになっているので仕方がない。無理して開催するより時期をみた方がいい」。