どいてくれと言われても困る--。東京五輪の延期で課題となっている会場の再確保について、日本相撲協会は26日、ボクシングの競技会場になっている東京・国技館は「本場所優先」とする方針を示した。

 当初の五輪日程では、今年の7月25日~8月9日に国技館でボクシングが開かれる予定だった。この期間であれば大相撲の本場所に影響がなかった。しかし、国際オリンピック委員会(IOC)が「遅くとも来夏までに開く」と五輪の延期を決定したことで、国技館で開催される1月の初場所や5月の夏場所と時期が重なる可能性も出てきた。

 これについて芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は「本場所の間に貸してくれと言われても困る。5月にどいてくれと言われても、無理ですというスタンスです」と、本場所に影響が及ぶ時期の貸し出しについて難色を示した。

 国技館ではドーピング検査を行う場所の確保など、「五輪仕様」に向けて夏場所後にも本格的な準備に入る予定だった。「(五輪は準備などのために)何カ月も貸さなくてはいけなくなる」と芝田山広報部長。8月12、13日に国技館で開催予定だったPRイベント「大相撲 東京2020オリンピック・パラリンピック場所」も中止が決まった。