新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、1年程度の延期が決まった東京五輪・パラリンピック。札幌市内でもマラソン、競歩、サッカーの開催を予定していたが、延期でも札幌で開かれる見通しのため、関係者は「やむを得ない」「準備を進めるだけ」と冷静に受け止めた。開催直前での延期決定に、世界の舞台を待ちわびていた市民からは残念がる声も聞かれた。

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 札幌市の秋元克広市長は25日午前、市役所で報道陣の取材に応じた。前日夜に大会組織委員会から延期の連絡があったという。「世界的な感染拡大の状況ではやむを得ない。大枠を変えないという(森喜朗会長の)発言があり、これからもしっかり準備したい」と述べた。

 昨年、マラソンと競歩の札幌開催が決まって以来、コースの道路補修の予算措置や担当職員の増員など、準備を進めてきた。秋元市長は「ある意味、時間的な余裕ができた。より素晴らしい大会にできるのではと前向きにとらえたい」と述べた。市が招致を目指す2030冬季五輪・パラリンピックへの影響については、「スケジュールが変わっていく可能性がある。全体として五輪関係は1年間ずれると思った方がいいのかなと考えている」と述べた。