新型コロナウイルスの感染拡大を受け、東京五輪・パラリンピックの1年程度の延期が決まった。和歌山県内でも、聖火リレーの準備が進み、海外の代表選手の事前キャンプの受け入れ態勢を整えていた矢先の延期決定。さまざまな思いが交錯した。

 「中止にならなくて、ホッとしている」。東京五輪のカヌースプリント代表に内定している県教育センター学びの丘所属の宮田悠佑さん(28)は胸の内を明かした。25日から石川県小松市で、ナショナルチームの合宿に臨んでいる。五輪に向けての合宿だが、その五輪が延期に。5月にチェコで予定されていたワールドカップも中止になった。しばらく国際大会も見通しがたたない状態だが、「どんな状況でも結果を出せるようにするのがアスリートだと思う。目の前の出来ることをしっかり取り組み、五輪を目指す」。

 県内を走る聖火ランナーに選ばれたかつらぎ町の勢見月文久さん(70)は「残念だけど仕方がない」と話す。4月11日午後に町内を走る予定だった。