日本ラグビー協会は23日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今季のトップリーグ(TL)残り全試合を中止すると発表した。会見した太田治チェアマン(55)は「社会的な情勢を踏まえると残念というか、簡単な言葉では言い表せない」と苦渋の決断だったと語った。

 感染拡大を理由に2月末~3月上旬の2節分16試合を延期。さらに薬物事件が続いたことで3月中の開催を休止していた。4月中の再開を目指していたが、政府による大規模イベントの引き続きの自粛要請を受けて、20日に各チームとの電話会議を行った結果の決定となった。また、各国政府から海外に滞在する自国民への即時帰国を呼びかけられている所属選手が「不安に思っている」ということも明かした。

 無観客の選択肢もあったとしたが「感染拡大が収まるか分からない中、選手の健康と安全が担保できない」と太田チェアマン。「Bリーグの状況は参考になった」と無観客で再開したが選手、審判の発熱で再び中止となったことを考慮した。

 リーグは不成立となり順位は確定しない。今季の個人記録は、そのまま残る。5月23日から開催予定の「第57回日本選手権」に出場する4チームを決める方法などの詳細は、4月中旬にも決定する方針だ。