新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ラグビーのトップリーグは23日、今季の残り試合すべてを中止すると発表した。対象は4月4日から5月9日までの42試合で、リーグは不成立となり、順位が確定しない。

 同リーグによると、主に次の三つの観点から中止を決定したという。(1)観客や選手、関係者の健康と安全の確保(2)自国民に帰国を呼びかけたニュージーランドや豪州などの選手が多数帰国すること(3)全チームが企業チームのため、選手やスタッフに感染者が出た場合に企業に与える影響が大きい、という点から判断したという。

 今季は昨年秋のワールドカップ日本大会を受けて例年より遅い1月に開幕。2月末から新型コロナウイルスの影響のため延期したほか、3月分の試合は日野の外国人選手がコカイン使用容疑で逮捕されたのを受け、中止となっていた。

 上位4チームが出場する予定だった5月の日本選手権の出場チームについては、別の決定方法を検討するとしている。

■神戸製鋼「日本選手権に向け練習再開」

 ここまで6試合を終えて、6戦全勝のパナソニック(勝ち点30)が首位。同じ6戦無敗の神戸製鋼が勝ち点28で2位につけていた。昨季優勝チームの神戸製鋼の福本正幸チームディレクターは「大会中止決定は本当に残念に思っているが、5月の日本選手権に向け練習を再開している。チームに所属する外国人スタッフや選手の一部はすでに帰国している者もおり、状況によっては再合流できない可能性も想定される。だが、置かれた状況で持てる力を最大限に発揮する事で日本一連覇に向け邁進(まいしん)したい」とコメントを出した。