東京五輪のマラソン代表が12日、福島県須賀川市に集まり、1964年の東京五輪で銅メダルを獲得し、68年メキシコ五輪前に「もうすっかり疲れ切ってしまって走れません」と遺言を残して自殺した円谷幸吉さんのお墓参りをした。

 墓参したのは服部勇馬(トヨタ自動車)、前田穂南(天満屋)、鈴木亜由子(日本郵政グループ)、一山麻緒(ワコール)の男女内定4選手のほか、補欠の男女4選手。中村匠吾(富士通)と大迫傑(ナイキ)は欠席した。

 墓参後の記者会見で、8日の名古屋ウィメンズで優勝して代表入りしたばかりの一山は「(記念館で)円谷さんの練習メニューなども見ることができ、コツコツ積み重ねていくことが大事だと感じた」と話した。

 また、五輪本番に向けて服部は「30キロ以降まで先頭集団に残り、まずは入賞圏内について、それからメダルを目指したい」、女子の前田は「元気な状態でスタートラインに立てるよう継続して練習を積み、自分の力を発揮したい」、現在、右足の肉離れの治療に専念している鈴木は「順調に回復している。本番に向けては暑さ対策などやるべきことをやって臨みたい」などと抱負を語った。

 会見には1月の大阪国際女子マラソンで優勝しながら、その後、一山が記録で上回ったため、補欠に回った松田瑞生(ダイハツ)も出席した。目標について聞かれ、「正直なところ気持ちの整理がついていないので、整理をつけてからチャレンジしたい」と涙を流しながら語った。