講道館柔道の創始者である嘉納治五郎氏の孫で、現在の講道館名誉館長、元全日本柔道連盟会長の嘉納行光(かのう・ゆきみつ)さんが8日、肺炎のため、東京都内の病院で死去した。87歳だった。

 東京都出身。1980年に死亡した父・履正氏の後を受け、講道館の第4代館長と全日本柔道連盟会長に就任した。2009年まで両職を務め、約30年にわたって日本柔道界のトップに君臨した。その後、両職を元五輪金メダリストの上村春樹氏に譲り、「嘉納家」による柔道界トップの世襲を終わらせた。

 95年には国際柔道連盟の会長選に出馬したものの、韓国の朴容晟氏に敗れて落選した。カラー柔道着の導入に反対するなど、「本家」の伝統を重んじる姿勢を示し続けた。