東京五輪マラソン女子代表選考の最終戦となる名古屋ウィメンズマラソンが8日、ナゴヤドーム発着の42・195キロで行われ、一山(いちやま)麻緒(ワコール)が日本歴代4位、2時間20分29秒の大会新で初優勝し、松田瑞生(ダイハツ)が1月の大阪国際でマークした2時間21分47秒を上回り、五輪代表に内定した。日本選手の優勝は7年ぶり。2位に安藤友香(ワコール)が入り、初マラソンに臨んだ佐藤早也伽(積水化学)が5位に食い込んだ。福士加代子(ワコール)は30キロ過ぎで途中棄権した。

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、エリート部門のみの開催となり、110人が出場した。

■実業団お金足りず、奨励金少なめに

 一山がこの日2時間21分59秒以内で走ったため、本来なら日本実業団陸上競技連合などから選手に1千万円、監督、コーチに500万円が奨励金として贈られる予定だった。しかし、1日の東京マラソンで大迫傑(ナイキ)が日本記録を樹立したのをはじめ、好記録が続出したため、資金の残額が約800万円と底をついた。実業団連合によると、現時点で一山に渡せる奨励金は800万円だが、今後、資金調達の道を探るとしている。資金があれば2時間22分台で走った安藤にも500万円が贈られる規定だった。

 実業団連合の河野匡理事は「協賛金を4月の表彰式までぎりぎりまで集めるつもり、と聞いている。できるだけ選手の頑張りには応えてあげたいが、ない袖は振れない。志のある方は協賛いただければ一山選手も喜ぶと思う」と話した。

 いちやま・まお 1997年生まれ。鹿児島県出身。鹿児島・出水中央高からワコールへ。初マラソンとなった昨年の東京で2時間24分33秒で女子の日本勢トップ。