東京五輪の代表選考会を兼ねて8日に開催される名古屋ウィメンズマラソンの記者会見が6日、名古屋市内であった。代表入りするためには、1月の大阪国際女子で優勝した松田瑞生(みずき)(ダイハツ)がマークした2時間21分47秒を上回ることが条件となる。国内勢は一山麻緒、安藤友香、福士加代子のワコール勢を軸とした展開になりそうだ。

 「松田超え」の可能性を一番感じさせるのは昨年9月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で序盤にレースを引っ張った一山。MGCは6位に終わったが、その後もワコールの永山監督は「2時間21分30秒を目指した練習をしている」と期待をかける。本人は「松田さんの記録を切らないといけないと覚悟を持ち、良い練習ができた。東京五輪のラストチャンスなので、しっかりひと枠を取りたい」と意欲を示した。

 国内招待選手で最高の2時間21分36秒(2017年名古屋)のベスト記録を持ち、MGC8位の安藤は「米国での合宿ではうまく練習を消化できなかった部分もあるが、今の最高のレースができるように頑張りたい」。ベテラン37歳の福士は、東京マラソンでの大迫傑(ナイキ)の日本記録に心を揺さぶられた。「すげえかっこいいなと思った。ここまで大概苦しいことばかりだったが、あさって大迫選手のようなガッツポーズができればチャラ」。大阪国際では25キロ過ぎに棄権したため、五輪代表へ再挑戦となる。

 大会は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、エリート部門のみが行われる。MGC9位の岩出玲亜(れいあ)(アンダーアーマー)は大会開催に感謝するとともに「五輪に行きたい気持ちは強くあるが、日本が元気のない状況で、岩出の走りを見て元気が出た、と言ってもらえることが一番うれしい」と話していた。