新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、日本相撲協会は1日、大相撲春場所(8日初日、エディオンアリーナ大阪)を無観客で開催すると発表した。同日午後、外部理事を含む臨時理事会を大阪市内で開いて決めた。

 ただし、同協会によると、場所開催中に力士が感染した場合は中止にするという。NHKによる中継は行われ、チケットの払い戻しなどについては公式サイトで伝える方針。

 同協会の尾車事業部長(元大関琴風)は先月28日、「状況は厳しくなっている。(観客を入れる)通常開催はありえないと思う。中止か無観客になると思う。協会員、お客さんの安全を考える」とコメント。前売りチケットが順調に売れる中、春場所を例年通りの形で開くのは困難だという考えを示していた。

 近大(東大阪市)出身で、大関昇進がかかる関脇朝乃山は1日朝、「もし(無観客で)やるとなったら初日までに備えるけど、僕らは声援があるから『頑張ろう』っていう気持ちになる。でも、もし負けても言い訳はできない」と語っていた。

 大相撲の本場所が観客を入れずに行われるのは、1945年夏場所以来。この時は東京大空襲の直後で、一つの場所に多くの人が集まるのを避けるために非公開措置が取られた。

 新型コロナウイルスの感染が各地で確認される中、政府は、大勢の観客が集うスポーツ・文化イベントについて、中止や延期、規模の縮小を求めていた。サッカーのJリーグやプロ野球などで、興行中止や無観客試合の実施が相次いでいる。