大相撲初場所で20年ぶりの幕尻優勝を果たした徳勝龍関(33)が23日、地元・奈良市で祝賀パレードをした。オープンカーで三条通を進み、故郷に錦を飾った。夜には市内のホテルで祝賀会も催され、奈良市から市民栄誉賞、県から県スポーツ特別功労賞が贈られた。

 午後3時ごろから始まったパレードは、両側の歩道を埋め尽くすほどの大勢の人が駆けつけた。出発前に徳勝龍関が「おかげさまで優勝することができました。元気のよい相撲をとっていきますので、熱い声援をお願いします」とあいさつ。JR奈良駅側から約500メートルを30分ほどかけて進んだ。緊張のためかやや硬い表情ながら、ファンから寄せられる歓声や拍手に手を振って応えていた。

 奈良市の仲野安夫さん(70)は「駆け出しの頃から取組を見に行っていたので、感激しました。また来場所がんばってほしいです」と笑顔だった。

 祝賀会は後援会員ら約260人が出席。県出身力士としては98年ぶりの優勝という快挙をたたえ、奈良市から一升瓶100本分の酒、県からちゃんこ鍋の具材300人前などが贈られた。仲川げん奈良市長も駆けつけ、「郷土の誇りということで、感謝したい。今まで興味なかった人にも相撲を身近に感じるよい機会になった」と話した。後援会長の石津宏一さん(83)は「ここまで来たのは徳勝龍関の陰の努力があったからこそ。これからも力の限りがんばってください」とエールを送った。(根本晃)