サッカー・明治安田生命J2は23日開幕し、昨季9位のファジアーノ岡山は、同11位のツエーゲン金沢とシティライトスタジアムで対戦。1―0で勝ち、2シーズンぶりの開幕戦勝利を飾った。スタジアムにはサポーターら1万2434人が詰めかけた。

 開幕スタメンには4人の新加入組が名を連ねた。琉球から移籍したDF徳元、MF上門(うえじょう)、水戸から来たMF白井、大分から移籍のGKホープ・ウィリアム。連携がスムーズにいかないシーンもあったが、4人はいずれも積極的な動きを見せ、存在感を示した。

 風下となった前半。開幕戦の重圧からか、やや動きが硬く、攻め込まれる場面が目立った。だが、DF田中らが好守を見せ、両チーム無得点のまま前半を終えた。

 追い風の後半は一転、攻勢に。昨季18得点のエースストライカー、イ・ヨンジェが決定的なチャンスを作ったが、相手の好守に阻まれるなどして、ゴールを揺らせない時間が続いた。

 試合が動いたのは後半35分。MF上田のコーナーからの鋭いクロスをDF浜田が頭でコースを変え、軌道が変わった。そこへ反応したのが、イ・ヨンジェ。体勢を崩しながらもスライディングで押し込んだ。

 大きく手を振って喜んだイ・ヨンジェ。試合後には、「チャンスが来ると信じていた。つま先でボールに触れただけだけど、決勝点に貢献できて良かった」と話した。

 有馬賢二監督は試合後、「最高にうれしい。サポーターに勝たせてもらいました。1勝できて肩の荷が下りた」と語った。次節は29日、琉球とタピック県総ひやごんスタジアム(沖縄県沖縄市)で対戦する。

 新型コロナウイルス対策として、観客にはマスクの着用が呼びかけられ、試合終了後の選手のサインや握手などのファンサービスは中止された。

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 ファジアーノの応援に駆けつけた岡山市の会社員、越智雅仁さん(55)は「新型コロナウイルスの影響で無観客試合になるかと気をもんだ。応援に来られて良かった」とほっとした様子。「(2年目となる)有馬監督の戦術が浸透し、より攻撃的なサッカーになると楽しみにしている。今日の勝利で勢いをつけてほしい」と話した。

 岡山市の中学1年、妹山(せやま)稜生君(13)はホームゲームは必ず応援に来るほどの熱心なサポーター。「昨季より多くのゴールシーンが見たい。そして今年こそJ1に昇格してほしい」(榧場勇太)