東京五輪・パラリンピックで、国際オリンピック・パラリンピック委員会の委員や国家元首ら約1200人に贈られる記念品の一つに、県内の伝統工芸品2点が選ばれた。10セットずつが贈呈されるという。

 県地域産業課によると、選ばれたのは「駿河竹千筋細工」の虫籠と、「駿河漆器」のボールペン。産地や技法などを紹介するカードと共に特製の風呂敷に包んで贈る。

 駿河竹千筋細工は1620年ごろから作られ始めたとされ、参勤交代の大名や旅人たちから土産品として親しまれてきた。駿河漆器は400年以上の歴史があり、徳川家光が浅間神社の造営にあたって招いた漆工たちが、竣工(しゅんこう)後も静岡に永住したことで技法が広まったとされる。

 記念品は大会組織委員会などでつくる記念品プロジェクト実行委員会が選んでおり、47都道府県で95品目を採用。県の担当者は「工芸品を通して世界に静岡の魅力を発信できれば」と話している。(増山祐史)