新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、橋本聖子五輪相は21日の閣議後会見で、3月26日から始まる東京五輪の聖火リレーについて、「体調の優れない方はできる限り沿道に来ていただかないで」と呼びかけた。テレビやインターネットによる中継などを通じてリレーを見られるようにするなど、各地域で検討することも求めた。

 橋本氏は聖火リレーそのものは予定通り実施されるとの見通しを示し「現段階では安心安全をしっかりと考慮しながら、聖火リレーの成功に向けて組織委員会も含め、各自治体に努力していただいている。最大限の安全を、政府としてもサポートしながら取り組んでいきたい」と話した。

 感染症の拡大で、五輪やパラリンピックの出場者を決める選考会や、大会関連の催しにも縮小や変更、中止などの影響が出始めている。厚生労働省は20日、大規模なイベントの主催者に対し、開催の必要性を検討するよう呼びかけた。

 橋本氏は「(判断を)主催者に任せるにしても、(五輪・パラ)関連のイベントで言えば、非常に決断しづらいところも出てくると思う」と指摘。各競技団体などの関係先の相談などを受け付ける窓口を既に設けたとした上で「現場が混乱しないよう、納得がいく形で中止する、しない、あるいは変更することも含め、寄り添う形で対応をしないといけない」と述べた。(吉川真布)