長野冬季五輪のそり競技会場の「スパイラル」(製氷を休止中)が、2030年冬季五輪の国内候補地に決まった札幌市に貸し出されることになった。札幌開催が決まれば、長野で競技が開催される。所有する長野市が20日、改修などの費用を負担しないことで札幌市と合意し、3月に覚書を結ぶと発表した。

 国内唯一のそり競技施設であるスパイラルは老朽化が進み、維持管理費がかさむことから18年度から製氷を休止。施設自体は残し、夏季のトレーニングなどに使われてきた。

 札幌市はそり競技施設の新設を検討していたが、国際オリンピック委員会が「新設不要」との考えを示したため、長野の施設を活用することに転換。昨年7月、札幌市から要請を受けた長野市は「できる限り協力したい」(加藤久雄市長)と表明していた。

 覚書には、札幌開催が決まれば立ち上がる組織委員会が、改修や稼働にかかる費用を負担し、開催終了後に原則、原状回復することなどが盛り込まれる。加藤市長は20日の記者会見で「五輪開催地として一緒に盛り上げていく良い機会になれば」と述べた。(北沢祐生)