! 県は6日、東京パラリンピックを前に行う「聖火フェスティバル」の概要を発表した。8月13~17日に県内全27市町村で、それぞれ工夫を凝らした方法で採火。17日に岡山市北区の県総合グラウンド陸上競技場に集めて統合し、「岡山県の火」として東京へ送る。

 採火の方法は様々だ。岡山市では、岡山城天守閣前広場で、専門学校生がパラリンピックをテーマに手がけたキャンドルアートから。玉野市では渋川海岸の砂浜で太陽光を利用、備前市では備前焼の登り窯からそれぞれ火をとる。浅口市では岡山天文博物館の天体望遠鏡、井原市は美星天文台で巨大な望遠鏡で太陽光から採火する。

 備前刀の産地の瀬戸内市では伝統的な「古式鍛錬」の工程から。原材料の「玉鋼(たまはがね)」をたたいて鍛える製法で、歴史は鎌倉時代初期にさかのぼる。機械化とともに見られなくなり、今は観光客向けに、市内の備前長船(びぜんおさふね)刀剣博物館内の「刀剣の里」で月1回、地元の刀工たちが再現している。同博物館の白髭(しらひげ)修一館長は「日本の伝統文化が採火に生かされるのはうれしい。備前刀の魅力を世界へ発信する機会としたい」と話す。(榧場勇太、雨宮徹)