新しい国立競技場で皇族や国賓らVIPが座るロイヤルボックスが常設されていないことについて、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は4日、「問題がある」と指摘した。大会時のみに使う仮設施設とされていることに疑問を感じ、安倍晋三首相に伝えたという。

 森会長はこの日開かれた組織委のメディア委員会で「(現状で)ロイヤルボックスがなく、(担当者は)大会が終わったら壊すと言っている」と発言。「国立にはいっぱい問題がある」と、エレベーターの少なさなども指摘した。3日夜に安倍首相と会食した際に「文句を言った」とも述べた。

 組織委幹部によると、ロイヤルボックスは元々仮設の計画で、今後作る予定。建設した日本スポーツ振興センターは、警備上の理由などでVIP席周辺の図面を明らかにしていない。

 国立競技場建設を巡っては、整備費が乱高下したことなどに世論の反発が強まり当初の建設計画が白紙に。座席の冷房設置を取りやめるなど、費用の抑制が重視されていた。