! 世界陸連の独立監視部門「インテグリティー・ユニット」(AIU)は29日、組織的にドーピング問題を隠匿した疑いで、ロシア陸連に対する最も厳格な処分案を理事会に提案した。今後もロシア陸連が不正を認めない場合、除名や、昨年の世界選手権などで容認してきた個人資格の「中立選手」としての出場も禁止し続けるべきだとしている。理事会は数日内に結論を出す方向で、東京五輪の陸上で、ロシアが全面除外される可能性が強まっている。

 AIUの提案は、ロシア側への事実上の最後通告といえる。世界陸連は昨年11月21日に、ドミトリー・シリャフチン元会長ら7人の暫定的な資格停止処分を科し、約8週間、証拠への反論の機会を与えてきた。しかし、1月2日と16日に届いた回答はともに不十分なものだったという。「責任ある組織であれば不正の疑いを認めている。ロシア陸連は長期にわたって事実の否定を繰り返し、ほかに責任転嫁しようともしている」と非難し、違反を認定した。(ロンドン=遠田寛生)