! ヘリの墜落事故で急逝した米プロバスケットボール(NBA)ロサンゼルス・レイカーズの大スター、コービー・ブライアントさん(41)が現役時代に付けて永久欠番となっている背番号「8」について、同じ背番号の他チームの選手たちが哀悼の意を込めて自主的に返上し、「欠番」とする動きが相次いでいる。今シーズンにデビューした八村塁選手(21)も自身の名字にもちなんだ「8」を付けており、対応が注目される。

 墜落事故は26日にロサンゼルス北西部で起き、ブライアントさんら9人が死亡した。主力選手としてチームを5度のNBAチャンピオンに導き、米国代表としても五輪2大会で金メダルを獲得したスーパースターの突然の死は、世界中で報じられ、惜しむ声がやまない。

 事故から2日後、他チームの主力選手2人が追悼の意味で、自らの背番号「8」を変更すると公表した。「8」と「24」はブライアントさんが現役時代に付けた背番号で、レイカーズは永久欠番としている。

 NBAは、番号の変更を選手や所属チームに任せているが、背番号入りのグッズ販売もあることから、シーズン中の変更は珍しい。

 米メディアによると、今シーズンに「8」を付けたのは20人ほどだが、2人のほかにも6選手が同様に8番の返上を表明したり、検討したりしている。8番の全選手をリストにして載せた報道もあり、八村選手の対応も注目されている。

 ウィザーズからドラフトで1巡目指名を受けた八村選手は、昨年6月に背番号「8」を受け取った。チームは番号を発表する際にツイッターで、「ハチは日本語で8」と紹介するなど、名字にもちなんだ番号だ。

 八村選手は、悲報を受けて自身のツイッターに「コービーは僕にとってもヒーローで、小さい頃からよく見ていました。僕は彼に一度だけ会ったことがありました」などと思いをつづった。昨年12月に試合中に負傷して戦線から離れているが、近く本拠地のゲームで復帰するとされ、背番号も話題に上るとみられる。

 ワシントン・ポスト紙でウィザーズを担当するキャンデス・バクナー記者は29日にツイッターで、「番号変更の流れがあるなか、八村選手はコービーさんを手本とし、今のところ8番を続ける」との見方を示した。

 一方、ボストン・セルティックスで「8」を付けるケンバ・ウォーカー選手は記者団に「検討はしているが、決めていない」としたうえで、「その番号を身につけることで、彼への哀悼を示せるとも考える」と、複雑な心境をのぞかせた。

 もう一つの背番号「24」についても、ダラス・マーベリックスのオーナーがチームで欠番にすると発表した一方で、インディアナ・ペイサーズのアリゼ・ジョンソン選手は「私はコービーさんを手本に24を付けてきた。尊敬の念を込めて24を背負い続けるつもりだ」とツイッターで表明した。

 NBCスポーツは、28日に配信した記事で「敬意を払って8番や24番を付け続けたい選手もいる。(相次ぐ返上の動きが)プレッシャーにならないことを願う」と報じた。(ワシントン=野上英文)