! 陸上競技女子800メートルで東京五輪出場をめざす医学生が秋田県内にいる。秋田大学医学部6年生の広田有紀(ゆうき)さん(24)。長かったスランプを脱し、日本学生対校選手権(インカレ)で準優勝した。今は2月8、9日の医師国家試験に向けてラストスパートの勉強中だ。

 新潟市出身の広田さんは小学校5年で陸上を始めた。800メートルを専門種目に選んだのは「2周目の体力をうまく温存しながら1周目を走ることで、他の選手よりも少し上手(うわて)な走りができているかなと思って」。新潟高校2年のとき国体少年女子800メートルで優勝。高3のとき高校総体女子800メートルで優勝した。タイムの2分5秒65は自己ベストで、高校歴代9位だった。

 眼科医の母を身近に見ていた影響で医学部に進学。陸上競技部にも入った。しかし、当時は800メートルのコーチがおらず、何をしたらいいか分からずに高校時代のメニューをやり続けた。結果として2年間、自己ベストを更新できなかった。「メンタルにかなり来ました」。4年生までに2分5秒を切れなかったら学問に専念する覚悟を決めた。