! 長岡市の県立近代美術館で、東京でオリンピックが行われた時代の芸術を振り返る企画展「1964年 東京-新潟」が開かれている。3月22日まで。

 東京五輪ゆかりの作品コーナーでは、新潟県出身のデザイナー亀倉雄策(1915-97)のポスターなどを展示。亀倉は61-64年に毎年1点ずつ計4点の東京五輪公式ポスターを作製した。最初の3点は作製順ではなく、日の丸と五輪マークからなる61年の作品を中央に、62年と63年の作品で挟むように並べている。浜田真由美主任学芸員は「3枚は連作。この順に並べるようにデザインされていました」と説明する。

 東京五輪があった64年には長岡市に国内初となる現代美術館の長岡現代美術館が開館(79年閉館)。同館で開かれた現代美術展の大賞受賞作品や出展作品も展示されている。東京五輪と同時代の美術作品を展示するコーナーでは前衛芸術が多く並び、岡本太郎や赤瀬川原平らの作品もある。

 浜田主任学芸員は「1960年代は安保闘争に始まり、海外旅行も自由化、五輪が行われるなど人や情報が激しく行き交った激動の時代。芸術作品も芸術家も社会に大きく関わろうとしていた。そういう時代感を感じながら見て欲しい」。(伊丹和弘)