! 東京五輪に向けた機運を盛り上げようと、松江歴史館(松江市殿町)で、スポーツ振興に尽力した山陰ゆかりの人物やアスリートを紹介する企画展が開催中だ。日本のスポーツ発展に尽力した松江市出身の岸清一と、鳥取市出身でスポーツメーカー「アシックス」創業者の鬼塚喜八郎らの足跡から、日本のスポーツ界の歩みが浮かび上がる内容になっている。

 岸(1867~1933)は松江市雑賀町に生まれ、東京帝国大学在学時はボート選手として活躍。国際弁護士として活動するかたわら、大日本体育協会(現・日本スポーツ協会)会長や国際オリンピック委員会(IOC)委員を歴任。国の財政難から参加が危ぶまれた1932年のロサンゼルス五輪の際には、巨額の私費を投じて日本選手団派遣を支援したという。日本のスポーツの発展に貢献し、「日本近代スポーツの父」と称される。

 企画展では、自筆の書や、岸の没後、雑誌に寄せられた松江市出身の元首相若槻礼次郎や大日本体育協会初代会長の嘉納治五郎らの追悼文を展示。業績や人柄に迫っている。