社会人Xリーグは9月18日より第3節を迎える。第2節終了時点でSuper9の全勝は、富士通、オービック、LIXIL、パナソニックの4チームのみ。期待に違わぬ大混戦となっている。

 

強迫のオービックと老獪なLIXIL

守備戦が鍵を握る全勝対決

 

 セントラルディビジョンは、オービックシーガルズとLIXILディアーズが2戦全勝同士で激突する。

 オービックは第1節で、LIXILは第2節で、QBデビン・ガードナーとWRジェレミー・ギャロンの『ミシガン大ホットライン』を擁するノジマ相模原ライズに接戦で勝利。共に強力な守備力を持っている。

 

 ガードナーに猛烈なプレッシャーを浴びせてハードヒットで迎え撃ったオービック守備は、各ポジションに穴がない。フロントは、OLB/DEバイロン・ビーティー・ジュニア(コロラド大)、DEケビン・ジャクソン(ハワイ大)のベテラン米国人コンビが優位点。さらに3年目の江頭玲王、新人LB岩本卓也(ともに日本大)ら、若手の活躍が目立っている。DB陣はノジマ相模原戦でTDを阻止するインターセプトを演じたSF三宅剛司、独走を阻止するタックルを決めたCB藤本将司(ともに立命館大)、170センチ74キロと小兵ながらハードヒットで193センチ93キロのガードナーのランを阻止したSF砂川敬三郎(関西大)の実行力が際立つ。

 

 LIXIL守備はノジマ相模原に序盤2シリーズ連続でTDを奪われながら、以降、4ターンオーバー(※)を奪って同点に追いつき、延長タイブレークで上回った対応力が武器だ。

 フロントでプレッシャーをかけ、投げ急いだパスを奪う。理想的な展開を作り上げた。2インターセプトを演じたSF矢野秀俊(日本大)に加え、0対14で迎えた2Qに、反撃の起点となるインターセプトを奪ったCB脇圭祐(立命館大)、延長タイブレークでTDパスを阻止するインターセプトを演じたLB安藤彬(慶應大)の移籍加入コンビが勝負所を押さえた。

 強迫のオービックと老獪なLIXIL。オービックの本拠、習志野市のフロンティアサッカーフィールドで行われる一戦は、守備による主導権争いが鍵になるだろう。

 

(※)延長タイブレークの記録は含まず

 

アサヒ飲料ノーネームRBの挑戦

 

 ウエストディビジョンのアサヒ飲料クラブチャレンジャーズ対エレコム神戸ファイニーズの一戦も熾烈を極めそうだ。

 第2節終了時点で共にパナソニックインパルスに敗れて1勝1敗。JXBトーナメント進出に向けて、お互いに絶対に落とせない一戦になる。一昨年はエレコム神戸が勝利、昨年はアサヒ飲料が勝利と近年の対戦成績も拮抗している。

 エレコム神戸は、パナソニック戦の序盤に負傷した新エースRBジョーダン・カンザリ(アイオワ大)の回復度合いが気になるところ。

 一方、アサヒ飲料はRB陣の充実度が目を引く。東西学生1部リーグで活躍した有名選手はベテランの佃宗一郎(立命館)だけだが、エース白神有貴(大阪府立大)を筆頭に、大学下部リーグや地方リーグの実力者を揃えている。中でも注目されるのは、パナソニック戦で43ヤードのロングラン、第2節の名古屋サイクロンズ戦ではTDを挙げるなど、2節終了時点でラン獲得距離チーム1位(9回89ヤード1TD)となっている安藤賢司(福井県立大)だ。

 高校ラグビー出身の安藤は、福井県立大2年時からRBとして活躍。同大の地区3連覇を牽引した。年々、対戦校のマークがきつくなる中、4年時にはリーグ戦4試合で900ヤード超のラッシングを記録した突出した存在だった。

 アイオワ大出身のCBショーン・ドレイパー、学生時代はトップLBとしてならした池田雄紀(関学大)ら、要所にタレントを揃えるエレコム神戸守備に対し、安藤がどんな走りを見せるかに注目だ。

 

第3節の注目カード

9月18日(土)      アサヒ飲料クラブチャレンジャーズ✕エレコム神戸ファイニーズ    神戸市王子スタジアム

9月25日(日)      オービックシーガルズ✕LIXILディアーズ        フロンティアサッカーフィールド

9月25日(日)      IBMビッグブルー✕アサヒビールシルバースター       富士通スタジアム川崎

 

 

 

ノジマ相模原との延長タイブレーク戦でインターセプトを決めたLIXIL LB10安藤
明治安田戦でパスを叩いてインターセプトしたオービックDE11ケビン・ジャクソン
アサヒ飲料のラッシングリーダーとなっているRB21安藤