! 国内トップレベルの選手を続々と輩出している陸上・棒高跳びの拠点が群馬県の吉岡町にある。「ベル・ドーム」と呼ばれる室内練習場。最近は海外のナショナルチームが視察に訪れるなど、国内外から注目を集めている「聖地」だ。

 ベル・ドームがあるのは吉岡町漆原の利根川沿い。巨大な倉庫のような建物は高さ約10メートル、面積は2棟合わせて約1600平方メートルある。棒高跳びでは全国に3カ所しかない日本陸上競技連盟の公認施設の一つだ。スピーカーから軽快な洋楽が流れる中、選手たちはジャンプを繰り返す。

 完成してから20年が経つ施設を立ち上げた、吉岡町大久保の田中光さん(63)は中学校の元教諭だ。大学時代は棒高跳びの選手だった。教師になった40年前、棒高跳びの選手を育てたかったが、用具や練習環境も整っていなかった。当時全国大会で群馬の選手が上位に入ることはほとんどなかった。田中さんは着地用のマットを手作りするなど、一から指導を始めた。