!(16日、大相撲初場所5日目)

 35歳の琴奨菊が幕内勝ち星数で旭天鵬に並ぶ歴代10位の白星を挙げた。体当たりから左を差し、200キロの魁聖に代名詞のがぶり寄りで快勝。「すごいことですよね」。無邪気に笑った。

 昨年は九州場所まで4場所連続で負け越した。夏場所で前頭筆頭だった番付が、13枚目まで下がった。「フラフラしているなとか、先場所までは考え込んでしまうこともあった」

 巡業を持病のひざの痛みで離脱し、考える時間ができた。幕内在位が歴代9位の89場所となる元大関は、自身を竹に例える。「これまでの竹はいったん終わり。新しく土の中から伸ばしていこう」。かつての自分との比較をやめた。

 今場所は2連敗スタートだったが、落ち込むことなく、3連勝。「(がぶると相手の重みがおなかに)乗っかってる。乗っかってる」と表情も明るい。