2012年ロンドン五輪の競泳400メートルメドレーリレーで銅メダルに輝いた加藤ゆかの戻る場所は異色かもしれない。東海道の宿場町として栄えた愛知県岡崎市の藤川地区。道の駅・藤川宿から国道1号沿いを東に5分ほど歩くと、小さな白い建物がある。喫茶いこい(岡崎市藤川町)だ。

 ジュニアオリンピックで優勝し、小学生で五輪をめざし始めた。母の由美子(63)が「一度決めたらぶれずにとことんやる性格」と言う通り、平日は学校が終わると校門に横付けされた母の車に乗り込み、車内で夕食を食べながらプールへ直行。週末は一日中練習か大会へ。文字どおり水泳漬けの生活を大学進学で愛知県を離れるまで続けた。

 喫茶いこいは、出場した大会から当時住んでいた愛知県豊川市に帰る途中で立ち寄ったのがきっかけだ。