走りながら地域を見守るランニングパトロール隊が11日、埼玉県久喜市で発足した。市の呼びかけに応じた73人がオレンジ色のポロシャツのユニホームを着て活動を開始した。

 「市民ランナーの聖地化」を目指す市が昨年11月から募集したところ、伝統のボストンマラソンを2018年に制した市ゆかりのランナー、川内優輝さん(32)らが手を挙げた。月に20日間ほど趣味で走る会社役員の大野聡さん(68)は「子供の登下校の時間帯にぶつかることもあり、その見守りにランニングが役立てば」と話す。

 市によると、児童生徒の見守りのほか、防犯灯の故障、カーブミラーや道路陥没などの不具合を見つけてもらうことも期待する。市への通報はスマートフォンを使って簡単にできる態勢を整えた。趣味のランニング、ジョギングを社会貢献につなげる隊員の募集は今後も続け、メンバーを増やしていくという。

 発足初日は、スポーツジャーナリストの増田明美さんが「まちづくりにスポーツの力を」と題し、市内で講演した。隊員はそろいのシャツを着て話を聞いた後、最初のパトロールランニングに向かった。(高橋町彰)