第99回全国高校ラグビー大会の準々決勝が3日、東大阪市の市花園ラグビー場であった。府勢では、常翔学園(大阪第2)が劇的な逆転勝ちで4強入りを決めた。5日の準決勝で御所実(奈良)と対戦する。東海大仰星(大阪第3)、大阪桐蔭(大阪第1)は敗退した。(山田健悟)

 常翔学園が後半ロスタイムに逆転。京都成章(京都)との激戦を27―24で制した。

 ラストワンプレーで常翔学園は勝負に出る。敵陣10メートル付近のラックから、SH辻時羽君(2年)は防御が手薄な左に展開。WTB生駒創大郎君(3年)がボールを持つと対面を振り切り、急激に内側にステップ。追いすがる相手をかわしトライ。劇的な逆転劇にスタンドが沸いた。

 前半5分にPGで先制するも、その後逆転を許す。後半、FB吉本匠希君(同)のトライなどで逆転したが、24分には再度ひっくり返される苦しい展開。それでも諦めない常翔学園の粘り強さ、集中力が光った。

 生駒君は「(決勝トライは)人生で一番幸せな瞬間だった。チームみんなでトライしたような感じ」と満面の笑みを見せた。

■防御網突破できず 東海大仰星

 東海大仰星は、御所実(奈良)の防御網を突破できず、0―14で敗れた。

 前半7分、相手WTBにキックを使った個人技で先制トライを奪われ、後半3分にもトライを許す。東海大仰星は相手の前に出るタックルに苦しみ、反撃の糸口を見つけられなかった。

 主将のSH松井翔君(3年)は「実力は五分五分だったが、1プレーへのこだわりで引けをとってしまった。悔しいが、しっかりと準備をしてきた結果で、悔いはない」と話した。

■後半 意地のトライ 大阪桐蔭

 昨年度王者の大阪桐蔭は、桐蔭学園(神奈川)に12―31で敗れた。

 前半は多彩な攻めを見せる桐蔭学園に3トライを許し、0―21で折り返す。後半に入っても点差を広げられた大阪桐蔭は、16分にPR江良颯君(3年)がトライ。25分にはナンバー8の奥井章仁君(同)がラックからボールを持ちだし、タックルを振り切りトライ。磨いた接点での強さで追い上げ、意地を見せた。

 奥井君は「自分たちがやってきたことは間違いじゃないと思えた。良い仲間と最後までファイトできて、最高やった」と大粒の涙を流した。