第99回全国高校ラグビー大会は3日、大阪府の東大阪市花園ラグビー場で準々決勝があり、千葉県代表の流通経大柏は東福岡に10―57で敗れた。2大会連続の4強入りはならなかった。

 前半3分、9分、11分に連続してトライを奪われる苦しい展開。17分にはゴール手前のラックからディアンズ・ワーナー選手(2年)が長い右腕を伸ばし執念のトライを挙げた。

 後半22分にはラックから押し込みトライを決めて追い上げた。だが、東福岡の正確なパス回しとスピードの前に、持ち味のタックルを生かせず、流れをつかめなかった。

■「覚悟」見せた 後半のトライ

 意地のトライだった。38点をリードされ、試合終了まで残り8分。ゴール手前で押し合いとなり、途中出場の小沢剛成選手(3年)が、仲間2人に守られるようにして倒れ込み、トライを決めた。「まだまだいくぞ!」。ベンチからも声が飛んだ。

 前半から相手ペース。3分に技ありのキックで前進され、先制トライを奪われると、9分には中央から左に長短のパスを6人につながれ、抜け出される。11分にもゴール手前で4人につながれ、空いていた左隅に飛び込まれた。

 タックルが決まらない――。作田駿介主将(3年)はそう感じていた。持ち味の低く鋭いタックルが空回り。6回の全国優勝を誇る強豪に圧倒されていた。

 ハーフタイム。作田主将は仲間に声をかけた。「相手に向かっていく覚悟を持とう」。チーム結成時から課題だった「覚悟」を見せる時がきた。

 迎えた後半22分。中央でタックルを繰り返し、ボールを奪う。持ち出したエースのワーナー選手が倒されたところを全員でカバー。ボールを死守し、トライにつなげた。

 試合後のロッカールーム。むせび泣く選手たちの声が響く中、作田主将は言った。「高校ラグビーに悔いはない。3年間は僕の財産ですから」(福冨旅史)