パラリンピックに3大会連続で出場した車いす陸上選手の松永仁志さん(47)=岡山市中区=の講演会が21日、市内であった。「パラリンピック3大会が見せたもの~東京パラが日本に残すもの~」をテーマに話し、障害者スポーツ指導者ら約30人が熱心に耳を傾けた。

 松永さんは県立東岡山工業高校に在学中の89年、交通事故で車いす生活となった。その2年後に車いすでスポーツを始め、北京、ロンドン、リオデジャネイロの3大会に出場。いまは人材派遣関連会社「グロップサンセリテ」の実業団チーム「WORLD―AC」の監督を務めながら、選手として東京パラへの出場を目指している。

 講演で松永さんは「東京パラが決まり、急に関係者以外から『パラリンピック』という言葉が聞けるようになった。認知度がこれまでとは雲泥の差」と指摘。「選手が企業の所属になりやすいなどの今のブームがいずれ終わると思うが、スポーツとして取り組める環境は残ってほしい」と訴えた。(高橋孝二)