(15日、アメフト全日本大学選手権決勝・甲子園ボウル 関学大38―28早大)

 早大は初優勝には届かなかった。それでも3タッチダウン(TD)を挙げたWRブレナン翼(4年)はすがすがしい表情だった。「負けたことは悔しいし、つらい。でも、こんな大きな舞台でやれたことはうれしい。後悔はないです」

 敗れたものの、圧倒的な走力を見せつけた。パスを6回受けて、129ヤードを稼いだ。第3Qにはこの日三つ目のTDを奪い、甲子園を沸かせた。このTDをきっかけに、関学大を一時リードした。

 生まれは福岡県。1歳のころ、母とハワイに移住した。ブレナンは、米国人の義父の姓だ。小学4年からアメフトを始めた。高校卒業後、希望していた米国の強豪大からの誘いがなく、日本でアメフトを続けることを決心した。

 何校かの大学の練習に参加したなかで、早大入りを決めた。「雰囲気が良かった。両親からも『アメフトをやめた後、早稲田のブランドがいいよ』と言われたから」。だが、入学した当初は文化の違いに苦しんだ。「アメリカには部活もないし、長時間練習することもなかった。敬語を使えなくて、上下関係に苦しみました」と明かす。「それでもフットボールが好きなんで、我慢できました」

 「海外を飛び回る人になってほしい」と、翼と名付けられた。名前の由来のように、卒業後は海外でのプレーを模索する。「上を上を目指して、うまくなりたい」。将来の目標は、米プロフットボールリーグ(NFL)入りだ。(吉田純哉)