NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)」はいよいよ15日が最終回。主人公の一人、金栗四三(1891~1983)が生まれた熊本県和水町にある町立「金栗四三ミュージアム」では、金栗の走りを足元で支えたメーカーのシューズを展示している。メーカーは時代が平成に移った頃、姿を消した。今や「幻の品々」だ。

 メーカーの名はハリマヤ。東京にあり、かつて播磨屋足袋店といった。金栗が日本人初の五輪選手として1912年ストックホルム五輪のマラソンに出場した当時から、金栗が履く競技用の足袋を手がけた。金栗の意見を取り入れて二人三脚で足袋の改良に取り組み、第2次大戦後は陸上競技用シューズメーカーとして成長。ミュージアムなどによると、バブル景気の頃に経営の多角化でつまずき、1990年ごろに行き詰まった。

 ハリマヤファンは多かった。大阪市天王寺区の陸上競技用品店「オリンピアサンワーズ」の店主もその一人。ハリマヤが消えた後、仕入れた商品を売らずに保管していた。ミュージアムが同店から借り受け、展示が実現した。