2020年東京五輪のマラソンが開催される札幌市を14日、国際オリンピック委員会(IOC)とワールドアスレチックス(世界陸連)、大会組織委員会の担当者約20人が訪れ、コースや候補ルートを視察した。コース全体については、細かい点で相違があり合意には至らなかった。組織委は21日までには陸連と合意し、IOCから全コースの承認を得たいとしている。

 一行はこの日午前10時半過ぎ、発着地点となる市中央区の大通公園などを歩いて見学。その後バスに乗り、正式にコースに決まった前半20キロの市中心部の道路のほか、コースとして有力視されている道路を視察した。組織委によると、(1)選手が安全に競技できるか(2)地元への負担が少ないか(3)運営準備がしやすいか、の3点をポイントに昼過ぎまで視察を続けたという。

 五輪マラソンコースをめぐっては、組織委が「20キロ2周」を主張しているのに対し、世界陸連は20キロ以降は「7キロ3周」とする案を主張している。3者は視察後、協議に入ったが、給水ポイントや道路のカーブなど細かい点で折り合いがつかなかったという。

 夕方、報道陣の取材に応じた組織委大会運営局の森泰夫次長は「実際にコースを見て認識を共有できたのはよかった。IOCや陸連担当者も、すでに決まったコースや景観についてよい印象を持ったようだ」と話した。(斎藤徹)