スピードスケートのワールドカップ(W杯)第4戦が13日、長野市のエムウェーブで開幕し、茅野市出身で平昌五輪金メダリストの小平奈緒選手(33)が女子500メートルを制した。台風19号で大きな被害を受けた故郷での国際大会。「私は私のありのままを示すだけ」。信州が誇るヒーローの躍動は、地元を勇気づけた。(田中奏子、津田六平)

 小平選手は最終組に登場。最後の直線で同走のロシア選手をかわすと、会場からはこの日一番の声援がわき起こった。「最後の一押しはみなさんの声援があったから。久しぶりに気持ちのこもったレースができた」。今季、苦しいレースが続いていた五輪女王に笑顔が戻った。

 地元を襲った豪雨災害に心を痛めていた。練習拠点のエムウェーブは、千曲川の決壊現場からわずか6キロほど。自身のツイッターで「心は常に寄り添っていますが、情報を発信することが私の役目だと思っています」。練習の合間をぬって、生活情報などを積極的に発信し続けた。