第98回全国高校サッカー選手権三重県大会で、2年連続34回目の優勝を飾った県立四日市中央工業高校。冬の全国選手権に15度導いた樋口士郎さんの後を継いで、今年1月から監督として伊室陽介さん(46)がチームを指揮している。この1年間で選手たちとの信頼関係を深め、全国の舞台に挑む。

 2012年に四日市中央工高に赴任して以来、樋口さんのもとでコーチとして指導してきた。「自分の色を出せよ」と樋口さんから後を託された。「選手の自由な発想を引き出してグラウンドで表現させる」。この指導方針は樋口さんから受け継いだものだ。

 自身も四日市中央工高出身で、元日本代表の小倉隆史さんや中西永輔さんの同期だ。3年生のときに樋口さんがコーチに就任し、初めて全国選手権で優勝を果たした。このときはDFでピッチに立った。卒業後、日本大に進み、指導者として母校に戻ってきた。「選手がのびのびとプレーするのが四中工のサッカーなんです」と言い切る。