日本テニス界のエース錦織圭(日本/日清食品)は、10月に2019年のシーズンを途中で終えた。さらに彼は、2020年1月の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/2020年1月20日~2月…

日本テニス界のエース錦織圭(日本/日清食品)は、10月に2019年のシーズンを途中で終えた。さらに彼は、2020年1月の「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン/2020年1月20日~2月2日/ハードコート)への出場が疑わしいことを発表した。先日の会見の模様を、米テニスメディアBaselineをはじめとする複数の海外メディアが取り上げている。

錦織は近い将来について、「右肘の手術から復帰できるのが1月の見込みです。あるいは、2月。来年の後半には良いプレーができるようになっていたいと思っています。無理をしたくはありません」と語った。

現在、世界ランキング13位の錦織。2020年に日本で行われるオリンピック出場への思いもあり、2016年のリオオリンピックで日本代表として銅メダルを掴んだ時のように、ベストなプレーができるように努力している。「僕は引退に近づいていると思う」とキャリアを意識しながらも、「しっかり回復して、来年の後半にはいいテニスをしたい」と付け加えた。

29歳の錦織は、今年10月に右肘の手術を受けたため、1年の中でも最も得意とするアジアシーズンを欠場した。現在、彼はその回復状態から見て2020年のATPツアーに戻れる日が遅れるのではないかと感じているようだ。

錦織は今年10月に、長年コーチだったダンテ・ボッティーニ氏との契約を解消。つい最近、元ダブルスの名手マックス・ミルニー氏(ベラルーシ)を新コーチに迎えた。

2014年の「全米オープン」で準優勝した錦織は、今年、3回のグランドスラムでベスト8入り。「全仏オープン」では、ブノワ・ペール(フランス)とフルセットの大接戦を繰り広げたのち勝利した。

2019年最後のグランドスラム「全米オープン」では、3回戦でアレックス・デミノー(オーストラリア)に敗退。10月14日に東京で開催されたチャリティーマッチでロジャー・フェデラー(スイス)と対戦する予定だったが、肘の負傷のため断念せざるを得なかった。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 モントリオール」での錦織圭

(Photo by David Kirouac/Icon Sportswire via Getty Images)