4日、ATP(男子プロテニス協会)が1月3日開幕の男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」に向けた、日本代表の西岡良仁(日本/ミキハウス)へのインタビューを公式サイトに掲載。その中で西岡は、ジュニ…

4日、ATP(男子プロテニス協会)が1月3日開幕の男子テニス国別対抗戦「ATPカップ」に向けた、日本代表の西岡良仁(日本/ミキハウス)へのインタビューを公式サイトに掲載。その中で西岡は、ジュニア時代に初めて錦織圭(日本/日清食品)と打ち合った時のことを語っている。

「彼と初めて打ち合ったのは、僕が15歳か、16歳の頃。彼はすでにトッププレーヤーの一人で、僕はジュニアでスタートを切ったばかりでした。とても緊張しました。でも彼はとてもナイスガイだから、その必要なかっただろうけれど。でももしミスしたらイライラするんじゃないかと思って緊張していました。彼はそんなことなかったですけどね。でも僕はジュニアだったからそんなことを考えていました。良い思い出です」

その西岡は今年8月の「ATP1000 シンシナティ」で錦織と初めてツアーで対戦。繊細なタッチボレーやロブなどナイスショットを連発し、7-6(2)、6-4で見事錦織から勝利を飾った。また西岡にとっては、これが初めてのトップ10選手からの勝利となっていた。

当時のオンコートインタビューでは、「前日から寝られなくて、試合をすることが一つの目標でした。試合をできることがすごく嬉しくて興奮していて」「今日に関しては、試合に入る前から勝っても負けても僕のテニス人生において大きな1ページになるというのは思っていました」と重要な試合だったことを話していた。

「自分にとってもそうですし、日本テニス界においても、やはり錦織選手という存在があってこその自分というのがあると思っていて。今たくさんの日本人選手が上がってきていると思いますけど、やはり筆頭してくれた錦織選手の存在はとても大きかったので」

西岡は、その「ATP1000 シンシナティ」で初めてマスターズ1000のベスト8にも進出。更に11月の「デビスカップ」決勝ラウンドではガエル・モンフィス(フランス)から2度目の対トップ10勝利を挙げた。また今シーズンは下部大会に出場することなく1年間ツアーで戦いきり、世界73位で終えるステップアップの年となった。

「ATPカップ」には、右肘の手術後のリハビリのため未確定だが現時点では錦織も出場予定となっており、共にスペイン、ジョージア、ウルグアイと対戦する予定の西岡。2020年も更なるステップアップが期待される。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 シンシナティ」での西岡

(Photo by Matthew Stockman/Getty Images)