大相撲の横綱・白鵬(34)=宮城野=が3日、山口・下関市で行われた冬巡業に参加し、10月31日の火災で全焼した首里城(那覇市)の敷地内で計画されている土俵入りについて、「12年間(横綱を)やってきたけど、こういうのが役目、使命。まだまだ役目が終わってない気がする」と改めて意欲を示した。

 首里城での土俵入りは、火災を知った白鵬がかねてから熱望していた。この日、計画が進んでいることについては「話しは聞いてます」とした。土俵入りは、沖縄・うるま市で行われる冬巡業(14、15日)の前日の13日に行われる予定。沖縄巡業の実行委員会と、日本相撲協会など関係各所が現在、安全面の確保なども含め、最終的な調整を行っているという。

 日本相撲協会はこれまで、2011年に発生した東日本大震災に関連して、東北地域では毎年復興土俵入りを行っている。古来、横綱土俵入りには「大地を踏んで地の邪気を払う」という意味があるという。この日白鵬は、震災後に訪れた岩手・山田町での“逸話”を紹介した。

 土俵入りのため訪れた当日は、夜まで余震が続いていた。しかし土俵入りを行った次の日には、余震がピタリ止まったという。白鵬は「安心してゆっくり眠れました」との電話を山田町からもらったと話し、「感動しました。大相撲というのは、目に見えないものとつながってるんだと確信した瞬間だった」と語った。

 沖縄県の象徴でもある首里城の被災に、白鵬も「悲しいね」と心を痛める。それだけに、城復建にむけての思いは強く「(地の邪気を)取り払う」と、横綱としての責任感をにじませた。