10月27日、浅口市の天草公園体育館が歓喜に沸いた。日本フライ級王座決定戦を1ラウンドTKO勝ちし、県内のジム所属では38年ぶりとなる日本王者に輝いた。かつて同じ倉敷守安ボクシングジムから飛躍を目指した父の分も。さまざまな思いを背負い、故郷・岡山からの挑戦が続く。

 タイトルが返上され、空位となったフライ級王座。同級1位として2位の選手と争った。試合の舞台は地元岡山となった。

 「勝てると思っていた」。1ラウンドのゴングが鳴った直後から自信満々で、ペースをつかんだ。鋭いパンチが相手の脇腹をことごとくとらえる。ジャブで距離を詰め、相手のガードを崩す。1分過ぎ、強烈な右ストレートが相手の顔面を捉えた。