卓球女子で世界ランク7位の伊藤美誠(19)=スターツ=が25日、海外遠征から関西国際空港に帰国した。前週のオーストリア・オープンで今季ツアー初優勝を果たし、東京五輪シングルス代表の条件である来年1月発表の世界ランク日本勢2番手以内が確定。浮かれた様子はなく「世界ランクももっと上げていきたい。中国選手を越していけるように」と五輪までに世界ランク1位をうかがう勢いで突き進む。

 2大会連続の五輪切符を確実にして帰国したが、エースにとってまだ通過点。伊藤は「(立場は)何も変わらない」と言い切り、「五輪で優勝という目標があるが、その前に世界ランク(の上昇)だったり、中国選手に勝つ回数ももっと増やしていかないといけない」と本番までのテーマを明確にした。

 代表レース終盤でギアを上げ、ラストスパートをかけた。前週のオーストリア・オープンでは今季初優勝。続くT2ダイヤモンド・シンガポール大会も準優勝で世界ランクに加算されるボーナスポイントを稼ぎ、上位の中国勢を食う勢いだ。

 五輪本番では直前の世界ランクでシード順が決まるため、上げれば上げるほど序盤に中国選手と当たらず、メダルの可能性が高められる。「残り(試合)は少ないが、できるところまでしっかり上げていきたい。中国選手を超せるような選手になりたいし、(差を)どんどん縮めていけるとすごく分かったので」と自信をのぞかせた。

 まずは今季の国際大会最終戦となるワールドツアー・グランドファイナル(12月12~15日、中国)に向けて「いつも通り(実力を)出し切って、そこから五輪まで上げていきたい」と宣言。進化の1年を気持ちよく締めくくって五輪イヤーに突入する。