卓球女子で世界ランク7位の伊藤美誠(19)=スターツ=が25日、優勝したワールドツアーのオーストリア・オープン(OP)と準優勝のT2ダイヤモンドを終えて関西空港に帰国した。

 オーストリアOPでは今季ツアー初優勝を飾った。今年はここまでツアー決勝で3度敗れていただけにだけに「3回決勝で負けていたので絶対優勝したい、何としても優勝したいなと思っていた。自分の実力が出せた試合だったので、実力で勝ち取った優勝かなと思います」と声を弾ませた。

 T2ダイヤモンドでは世界ランク3位の孫穎莎(中国)に先にマッチポイントを握ってから敗れたが、ジュースもなく、24分経過後に始まるゲームが5点先取制となるなどの特別ルールでの戦いを通じた経験も大きかったという。「あと一本を取る大切さを感じた。4―4になっても最後の1ポイントで決まったり、特別なルールですごく精神的な部分を鍛えられた」とうなずいた。

 孫穎莎とは10月以降の2か月間だけでスウェーデンOP準決勝、ドイツOP決勝、W杯団体戦決勝、今大会決勝と4度目の対戦にもなった。同学年のライバルでもあり「今の世界ランクでは準々決勝で当たってもおかしくないのに、決勝で対戦できている。自分自身でもすごいなって思いますし、すごく運命だなと思う」としみじみ。「孫選手と決勝で対戦できてるってことは、自分がそこまで行けているということ」と、実力の底上げを実感できる出来事にもなった。

 オーストリアOPでは来年1月の世界ランキングで日本人最上位となることが確定した。日本協会の選考基準を満たし、東京五輪シングルス代表入りが確実となったが「(12月に)グランドファイナルが残ってるので、しっかり出し切って、1月の発表を待ってそこから五輪につなげていきたい。世界ランクももっともっと上にいかないといけないと思ってますし、目標は目の前の試合を勝ちきること。その目標をどの大会でもやりきって、五輪でしっかり優勝したいなと思います」と足元を見据えた。